ゴルフは再現性のスポーツ
飛ばすには再現性を高める
飛べばゴルフはより楽しくなる。
これはゴルファーに共通する心理でしょう。
「会社のコンベで同期のライバルに勝ちたい」「上司を負かしたい」などの気持ちは、スコアだけではなく、飛距離でさらに強くなります。
「俺のほうが飛んでいる」「10ヤード負けた」などと闘争心が生まれるのも飛距離ならではです。
ただ、ゴルフは飛距離の一発勝負ではありません。
最後は確率の勝負になります。
たまたま飛んだのではなく、いつも同じスイングをして、常に安定して飛ばさなければ、結局ライバルに勝てないのです。
スコアメイクは再現性
あるときはよいショットが打てるが、次はミスショット・・・
これでは飛距離が安定せず、スコアにもなりません。
また、練習場ではよいショットが打てるのに、コースではミスを連発するケースもあるでしょう。
つまり、どんなときでも自分のスイングができなければ、ゴルフは上手くならないのです。
結局、ゴルフは「再現性」の勝負なのです。
たまにプロのようなドライバーショットが打てても、それが再現できなければスイングは完成していません。
高い再現性こそがゴルフ上達の鍵なのです。
ゴルフは確率のスポーツ
再現性で平均飛距離を上げる
マックスの飛距離はあるけど、確率が低ければ平均飛距離は下がります。
今のスイングで平均飛距離を5ヤード~10ヤード伸ばすには、ボールストライキングを向上させる(ナイスショツトの確率を上げる)のが一番近道です。
今、90台でプレーしている人は、すでにそれなりのスイングをしていますが、さらに再現性を上げ平均飛距離がアップできるはずです。
それにつれてスコアも70台に突入できる。
95~100くらいのスコアの人は、さらに伸びしろがたくさんあります。
再現性を高めれば、簡単に80台が出せるでしょう。
ナイスショットは1~2回程度
アベレージゴルファーのナイスショットは1ラウンドに1〜2回です。
これが再現性向上で、ドライバーが3回に増え、セカンドショットが3回に増えただけでも一気に平均飛距離はアップします。
当然、スコアもよくなります。
ナイスショットが増えて平均飛距離が伸び、スコアもよくなれば、ゴルフの上達が実感できるはずです。
つまり、これこそが再現性の効果なのです。
毎回同じスイングができるようにれば、安定感が増し、今よりもっとゴルフが楽しくなるはずです。
今のスイングのまま再現性を高める
ドライバーの再現性向上で飛距離アップ
再現性向上には、徹底的なスイング改造が必要だと考える方が多いかもしれません。
しかし、アマチュアゴルファーがスイング改造なんて、時間もかかり、そもそも体が言うことを聞くとは限らないので、とても大変です。
そんなリスクのある方法を取らなくても、今のままのスイングで再現性は高められます。
今のスイングの再現性が高まれば、現状90台でプレーしている人は、すぐ70台を出せるようになり、平均スコア100前後の人は、80台後半のスコアが出せるようになります。
再現性を高めるには、スイングを変えるのではなく、飛距離の出るショットの確率を上げればいいのです。
キャリーとランを合わせてドライバーの飛距離がマックス200ヤードの人が、1ラウンドに2回、そのショットを出すとします。
残りは当たりが悪くて160ヤードが4回、180ヤードが6回。チョロして100ヤードが2回。
トータル2320ヤードで、14で割ると平均165.71ヤードになります。
でも、マックスの200ヤードを4回出せ、180ヤードか6回、160ヤードが4回でチョロがなくなった場合、トータル2520ヤードで、平均飛距離は180ヤードになります。
つまり、平均飛距離が15ヤード伸びたわけです。
これは机上の空論ではなく、まさにこれこそが再現性なのです。
再現性向上でアイアンも飛ぶようになる
分かりやすいのは、パー3のティーショットです。
再現性が上がり、縦距離の不安がなくなり、3~5ヤード確実に飛ぶようになれば、それまでウッドで打っていたところが、アイアンで打てるようになるかもしれません。
当然、弾道も変わってきます。
より高い球が打てるようになり、ボールが止まるので、ピンをデットに攻められるようになります。
バーディーの確率は上がり、悪くてもパーが取れ、安定性が増します。
パー3がチャンスホールになれば、さらにゴルフが楽しくなるのです。
ロングホールも攻められる
パー5も攻められます。
再現性の向上で、ティーショットだけではなく、全てのショットが飛ぶようになります。
FWが安定すれば、ツーオンの可能性もあります。
ロングでツーオンできれば、バーディーチャンスの可能性は俄然広がります。
クラブの芯に当たる確率が上がれば、どんどん飛距離は伸びていく。
あとは、グリーン周りのアプローチが上手くなれば、スコアは急上昇します。
確実にワンワンク上のゴルフができるようになるのです。
スコア向上のポイントは「スイングの再現性」にあります。
いつも同じ動きができるようスイングを体に覚え込ませましょう。
ゴルフスイングの再現性を高める練習法
スイングの再現性を高めるには、右腰から左腰までのハーフスイングでボールを打つ練習がおすすめです。
坂田塾でおなじみのいわゆる「ショートスイング」です。
アライメントスティックをマットと平行に並べておくと、スイング軌道の指標ができ、再現性を高められます。
初心者の場合、右腰の高さまでクラブを上げた際、クラブヘッドがインサイドに入っているケースがほとんどです。
これでは、極端なフック回転になりやすく、引っかけやチーピンの原因となります。
また、クラブ軌道だけでなく、フェースの向きも再現できるよう意識します。
フェースが開いたり、閉じていては球筋が安定しません。
フェースが腰の高さでスクエアになるように、フェースはやや閉じ気味に上げる意識が必要です。