ゴルフにはマッサージが必須
加齢と柔軟性
「ドライバー飛ばなくなってきたなぁ・・・」と自分の年齢を感じてしまうシーンがありませんか。
加齢の実感は、ドライバーの飛距離だけではありません。
昔は7番アイアンで打っていたショートホールが無風なのに届かなくなる。
こんな場面でも「飛ばなくなった・・・年かなぁ・・・」と悲しい気持ちにさせられます。
この原因のひとつは「柔軟性の欠如」、言い換えると「筋肉の硬さ」です。
ゴルフの翌日や翌々日、筋肉痛になるのは日常生活で筋肉を使っていない証拠です。
それだけ筋肉は硬くなり、かつ筋力は低下しているのです。
ゴルフ以外でも階段で膝が痛んだり、四十肩、五十肩で手が上がらない状況もあるでしょう。
歯を磨いていて、突然ギックリ腰になる場合なども筋肉の柔軟性欠如が原因かもしれません。
このように、人間の身体は放っておけば加齢とともに硬くなり、柔軟性を失っていくのです。
マッサージでまだまだ飛距離は伸ばせる
飛距離を伸ばす上で重要なのは、肩甲骨周辺の柔軟性です。
肩甲骨のマッサージやストレッチを行い、背筋を上手く使えるようにするだけで、スイングは見違えるほどスムーズになり、すぐに10ヤードは飛ぶようになります。
肩甲骨周辺の可動域拡大はメリットばかりです。
肩甲骨が柔らかいと、スイング全体がしなやかで力強い動きになり、最大限にパワーが発揮できます。
また、なにより体のバランスが整えられ、怪我の予防になります。
その副次的な効果として、肩こりや四十肩などの肩の痛みが解消します。
マッサージガンなどを使っての筋膜リリースなど、簡易的なマッサージもあります。
筋肉の柔軟性確保には、日頃のメンテナンスが不可欠です。
プレーの翌日や翌々日に筋肉痛にならない身体を目指しましょう。
ゴムやチューブなどの器具を使ったストレッチ
バックスイングが浅くなり、フィニッシュが取れなくなる。
これは上半身の筋力が硬直している証拠です。
こうなる前に、毎日のストレッチで硬くなる身体をほぐしていきましょう。
肩のストレッチ①
肩の回旋運動は大切です。
ゴルファーは肩関節の柔軟性が生命線と言っても過言ではないので、日々、ストレッチを欠かさないようにします。
具体的な方法ですが、まずは両手を水平に広げ、ヒジを伸ばす。
手首を直角に折り曲げます。
その状態のまま雑巾で窓ふきをするように肩を回します。
これを何セットか続けましょう。
その際、両手でゴムチューブを持つと、より効果的です。
肩のストレッチ②
両ヒジを曲げ、胸を開くようにしながら身体の横につけます。
指は伸ばして、手のひらは内側を向いています。
この姿勢から、手のひらを外側に向けながら、両ヒジを頭の上にゆっくりと伸ばしていきます。
このとき、ヒジが顔の前にこないようにしつつ、できるだけ耳に近づけて、呼吸を止めず、大きく伸びをするようにしてみましょう。
肩甲骨のあたりがつりそうになったり、脇に近いところが痛くなったら身体が硬くなっている証拠です。
このストレッチも繰り返しが大切です。
昼休みのオフィスでもできると思います。
肩のストレッチ③
肩のストレッチの3つ目は、いわゆる「マエケン体操」です。
メジャーリーガーの前田健太投手が、広島カープ時代にイニングの合間にベンチ前でやっていた体操です。
肩甲骨周りのストレッチ、可動域を広げるのに大きな効果を上げるマエケン体操のやり方は簡単です。
足を軽く開き、少し前かがみになって両肩を交互にグルグル回します。
腕の力は抜いたままです。
これが終わったら、両ヒジを同時に後ろに引っ張るようにして肩甲骨を広げるだけです。
コースでできるストレッチ
プロゴルファーがコースでやっている2パターンのストレッチです。
右ヒジを伸ばし、そのニの腕を折り曲げた左手で押すようにして左へ持っていく。
右肩があごの下に入るまでできるように頑張りましょう。
左右、ゆっくりと行います。
これとは反対側を伸ばすストレッチも忘れずに行います。
片ヒジを曲げたまま頭の上に上げ、反対側の手でこれを後ろに押す。
これまた左右、ゆっくりと呼吸を止めずにやってください。
練習前にするだけで、ケガの防止につながり、地道な継続で可動域は確実に広がります。
アンチエイジング効果は抜群です。
股関節のストレッチ
肩だけでなく、股関節のストレッチも忘れずにやりましょう。
股関節を軟らかくすれば、確実にケガは減ります。
股関節が柔らくなると、バックスイングがしっかり入るようになり、腰痛対策にもなります。
アグラをかくように座り、左右の足の裏を自分の正面で合わせる。
背筋を伸ばし、両ヒザを両手で持って、床にできるだけ近づけるように押す。
ゆっくりと、股関節が伸びるのを意識しながら、10回程度が1セット。
これを何セットか繰り返します。
もうひとつは、いわゆる相撲の四股踏みです。
高く足を上げて、四股を踏めれば一番いいのですが、場所もなければヒマもなければ、その手前まででも十分です。
両足を広げて立ち、ゆっくりとヒザを曲げて背中は丸めずに腰を落とします。
腰を深く落とせば落とすほど、股関節は伸びます。
これなら、それほど場所もいらず、目立ち過ぎないので簡単です。
ストレッチは継続が重要
飛ばしを追求し続けたいのであれば、各部位のストレッチを継続してください。
「年取って身体が硬くなっちゃって・・・」なんて言い訳はなしです。
年齢による体力低下に抗いましょう。
いわゆるアンチエイジング対策をしないようでは、飛ばし屋への道は遠ざかる一方です。
ストレッチとマッサージ、そして軽い筋トレを組み合わせれば、ゴルフの筋肉痛とは無縁になれます。
柔軟性が維持されていた、あの頃のようなスイングを目指してください。