ヘッドスピードと飛距離
ヘッドスピードを上げる
ゴルフを始めたばかりの頃は、わけも分からずドライバーを振り回していたと思います。
飛距離アップすることで上手くなった実感を持てるので、気持ちはよくわかります。
しかし、練習場で「向こう側のネットの何段目に届かせよう」などの目標を持つと、ただ飛ばすことにこだわってしまいます。
そして、練習の80%をドライバーに費やしてしまった・・・などの経験をするのです。
マン振りして芯に当たれば飛ぶので、それが快感になり、また振り回す。
正確性など頭にありません。
また、最近はヘッドスピード測定器が売っているので、簡単に自分のヘッドスピードを測れます。
マン振りして、ヘッドスピードが45~50くらいだとプロと遜色ありません。
アマチュアの平均が40前後なので、その数値から「自分は飛ばし屋だ」と自信を深めるのです。
コースで撃沈
しかし、その状態でコースに行くと、現実を思い知らされます。
練習場では、曲がりが気にならなかったのに、コースではそれが致命傷になるのです。
OBを連発し、スコアはボロボロ。
そうやってゴルファーは「正確性」を追求するようになります。
これが多くのゴルファーの成長過程です。
おすすめのヘッドスピード測定器
自分のスイングを知るためには、スイング測定や弾道測定がおすすめです。
ヘッドスピードやミート率など、飛びに関連する数値を計測し、飛距離と正確性の両立するスイングの参考にします。
ユピテル
センサー機器を開発・製造・販売しているユピテルが手掛けるヘッドスピード測定器「スイングトレーナー」は自分のスイングのヘッドスピード、ミート率などが確認できるます。
「GSTシリーズ」は、扱いやすく簡単に数値が確認できるため、ゴルフ上達を目指すプレーヤーに人気です。
自分のスイングを数値や3Dアニメーションなどで表示計測値を参考にしながら練習することでスイングの良し悪しがわかるため、ゴルフ上達に重要な役割を果たします。




PRGR(プロギア)


ファイゴルフ



おすすめの弾道測定機
弾道測定器とは、打球をレーダーで補足し、飛びの3大要素「ボールスピード」「打出角度」「バックスピン」をデータ化し、弾道表示します。
軍事用に開発されたレーダーを流用しているので、精度はかなり高く、ほぼ100パーセントの信頼性です。
最近は弾道計測器を導入する練習場が増えてきましたが、ポータブル型の弾道計測器を個人所有する事例も多くなっています。
GC3+高精度ゴルフシミュレーターFSX2020

GCQuad (GCクワッド)

GC3+高精度ゴルフシミュレーターFSX2020

スカイトラック(Skytrak) スイング練習機

FlightScope Mevo

モバイルトレーサーMLM

GARMIN(ガーミン) Approach R10

Voice Caddie スイングキャディーSC300

ヘッドスピードを上げる練習
飛距離と正確性
正確性を追求しはじめると、今度は飛距離が落ちてきます。
ゴルフの怖さがわかってくると、昔のように思い切って振り切れなくなるのです。
曲がらなくなっても、飛ばなくなれば、スコアメイクは難しくなりますし、なによりゴルフの楽しさが半減してしまいます。
そこでゴルファーは「曲げたくないけど、飛ばしたい」という二律背反の目標を追いかけるようになります。
クラブを逆さにして素振り
「曲げたくないけど、飛ばしたい」方におすすめしたいのは、ドライバーを逆さに持って、できる限り速くビュンビュン振る練習です。
クラブを逆さに持つと先端部が軽いのでフルスピードで振れます。
同時に、クラブヘッドが重いことを実感できると思います。
そして、先端が軽いので、スイングスピードはどんどん上がります。
このスピ一ド感を持ったまま、今度は通常通りにグリップを握り、いつも通りのスイングをしてみてください。
ヘッドの重みを感じることができ、今までとは違う感覚でスイングができるようになると思います。
この感覚を実際のスイングに生かすことでへッドスピードが上がり、かつ正確性も維持できるようになります。
これを数回繰り返すと、自然とスイングがスムーズになり、ヘッドの重さを活かすスイングが体感できるはずです。
アマチュアゴルファーは曲げたくない気持ちが先行して、ボールに当てにいく傾向が強いですが、これではへッドスピードは上がらないので飛距離は望めません。
また、体の回転によって生まれるスイングスピードも落ちるためボールがつかまらなくなります。
ヘッドを利かせて、ビュンビュン振った方が曲がらないと体感できれば、飛距離はおのずと伸びるのです。










ヘッドスピードアップのコツ
竹ぼうきを振る練習
竹ぼうきを振る練習もおすすめです。
長くて重い上に、空気抵抗が大きいので、体幹や下半身を使わざるを得なくなり、スイングの基礎が理解できるようになります。
手先では決して振れないので、しっかりと体幹を使うことになり、よく言われる「胸の前にヘッドをキープしたまま回転する」感覚がつかめるでしょう。
ヘッドスピードアップは、ヘッドだけを早く動かすのではなく、クラブ全体を体幹で動かすことなのだとわかってくると思います。
同時に体幹や下半身の大きな筋肉を鍛えることにもなるため、一石二鳥です。
竹ぼうきがなければ、ミドルアイアンを2本持って振ってもいいでしょう。
同じ方向に束ねるとヘッド側が重すぎ、手首に負担がかかるので、ケガ防止のために互い違いにするのがおすすめです。
軽いものと重いものを交互に振る練習
軽いものと重いものを交互に10回ずつ振るメニユーも効果的です。
まず軽いものを振ったあとに、重いものを振る。
そうすると重いものも次第に速く振れるようになってくるのです。
さらにその上で、再び軽いものを振ると単なるスピードアップではなく、スイングにキレが出てきます。
ムダな動きをそぎ落とし、エネルギーを効率よくスピードに変換し、飛距離アップにつなげられようになります。
しかし、ただ振ればいいわけではありません。
重いものを振るときも軽いものを振るときも、正しくアドレスをしてボールの位置を意識し、それを打ち抜くイメージを持つことが大切です。
打ち出す弾道をイメージしながら、スイングするとより効果的です。
ボールを意識せずに、適当に振ると間違った動きになる場合があります。
練習はあくまで実践的に。
間違った動きを繰り返して力ラダに記憶させてしまう愚だけは避けましょう。
ヘッドスピードを上げる練習器具











