練習場シングルはフォームを固める
練習場シングル
練習場ではいいショットが打てるのに、実際のコースでは実力が出し切れないアマチュアゴルファーが多くいます。
いわゆる「練習場シングル」です。
コースで実力が発揮できない理由は多くありますが、特にメンタル、とりわけ「自信」がないために、実力が出せないのではないかと思います。
自宅でできるゴルフ練習
野球やテニスなどの球技では、素振りが重要視されます。
フォーム固めは球技の基本なので、ゴルフでも素振りは大切な練習です。
「スタンス」「バックスイング」「ダウンスイング」「フォロー」と、体のパーツをどう動かすのかを確認しながら、体に覚え込ませます。
また、自分に合ったスイングリズムの反復練習も素振りの大切な役割りです。
素振りは、練習場で実際にボールを打つ前に行う準備運動だけを指しません。
素振りですから、ボールがなくてもできるのです。
つまり、自宅の部屋の中でもできる。
理想のスイングを身につけるには、ボールを打たない素振りが有効です。
それも、室内練習用の短いクラブを使えば、ちょっとしたスペースで素振りができるのです。
素振りを毎日継続することで、自分のスイングに自信をつけていきます。
素振り用練習器具
ティーチングプロ 2
ワンスピード スイング練習器
ウォームアップ スウィングトレーナー
オンプレーンマスター
ハーフ45の練習メニュー
練習場シングルは、9ホールすべてボギーの「ハーフ45」を目指してみましょう。
そのための練習場活用法は、よりリアルにコースでのブレーをシュミレーションしながら、1球1球真剣に打つことです。
ただ球を打てばいいわけではありません。
コースを思い描き、1番ホールからプレーしてみるのです。
ホールレイアウトに合わせてスタンスを決め、風を想定し、OBゾーンを意識しながら打つ方向を決めます。
OBゾーンに行かない打ち方をしたり、仮に曲がってもOBへ達しない距離のクラブで打つなど、パターンを試すのもいいでしょう。
ショット後は、球筋からコースのどのあたりに止まったかをイメージします。
そして、残りの距離を計算して、2打目に使う番手を決めます。
ピンの位置を想定し、グリーン回りのハザードの位置を考慮し、狙いどころを決めてください。
その目標地点を現実の練習場の中に落し込み、本番と同様に打ってみるのです。
ターゲットに近ければグリーンオンですが、外れていれば、次のアブローチで打つべき距離を計算しましょう。
アプローチが残っていれば、ピンまでの距離のアプローチショットをしてください。
グリーンオン後は、打席の後ろで本当にパッティングをしてみましょう。
これを繰り返せば、ハーフ45は簡単に達成できます。
ルーティンでハーフ45を切る
ラグビーの五郎丸選手がキックの前に行う仕草が話題になりました。
「五郎丸ポーズ」と言われるルーティンです。
ある動作に入る前に、そこまでの手順を決めておくと、平常心のままスムーズに動作に入れるので、ルーティンを決めておくことは非常に重要です。
これはゴルフでも同様です。
コースでのショットは欲が出ますが、そんなときこそ、ルーティンが必要になるのです。
そこで練習場でもルーティンを取り入れてみてください。
ショットまでの動作とリズムをいつも一定にし、ミスが出ない動作を練習場から実践しておくのです。
打つ前のルーティン化した素振りも、ナイスショットの準備であると理解できるはずです。
打ちっぱなしでは、ただボールを打つだけの練習をしている人が大半ですが、本来はコースでの本番さながらのショットを再現すべきでしょう。
そのためには、コース同様のルーティンで練習する必要があるのです。
いつも平常心で同じルーティンができれば、ハーフ45は意外に簡単です。
リアルな練習でハーフ45を目指す
テイアップしたボールを打つ練習
パー3ホールの想定では、練習場でもテイアップしたボールを打ってください。
これもあくまで本番と同じです。
「マットの上のボールをクリーンに打てるんだから、テイアッブしたボールも打てるに決まっている」と決めつけないでください。
実は、テイアッブしたショットの方が難しい場合があるのです。
テイアッブによりライが違うため、当然、飛び方が変わってきます。
場合によっては、ダルマ落としのようになり、距離が出ないこともあります。
テイアッブしたアイアンスイングを日頃から練習しておけば、コースでも気持ちが安定します。
よりリアルな想定として、コースに吹く風、ボールのあるライの傾斜も考慮すると、さらに効果的です。
林からの脱出練習
フルスイングばかりではありません。
林に打ち込んでしまった場合など、コンパクトに振るときの番手ごとの飛距離や左右へのブレ幅なども練習で把握しておきます。
こうした練習で、自分の苦手なクラブ、苦手なプレーがハッキリしてきます。
実践に近い練習を重ねれば、本当の課題がつかめるので、急激に上達していきます。