ダフリを防止する
ダフリとは
力むとダフる
ドライバーが会心の当たりでフェアウェイセンター。
そこからベタピンに付けてバーディー狙い・・・と思った2打目で大ダフリ。
たった10ヤードしか飛ばずに意気消沈という経験をしているゴルファーは多いのではないでしょうか。
アマチュアゴルファーの最大の悩みのひとつは「ダフリ」と言っても過言ではないでしょう。
ダフリの語源
ダフリとは、ボールの手前の地面を打ってしまうミスのことで、英語で「叩く」を意味する「duff」に由来する言葉です。
クラブヘッドがボールに当たる前に地面に当たってしまうので、クラブのエネルギーが地面に吸収されてしまい、ボールは飛んでくれません。
雨のあとの湿った芝や冬の茎が枯れて寝た芝などはダフリが多発するシチュエーションです。
練習場は完全に平らなライなのでナイスショットが打てても、コースは起伏がありますので、いつもとは感覚が違ってきます。
コースに合わせたスイングが必要になるのです。
ダフリの原因
ダフリの原因は、インパクト時にアドレスより体がボールに近づいてしまうことです。
トップからインパクトまでの間に手首のリリースが早かったり、頭やヒザが沈み込んでしまうなど、いくつかの原因が考えられるので、まずはなんの理由でダフっているのかを知る必要があります。
もし手首のリリースが早いのであれば、コックを溜める意識を持ってスイングしするだけで、簡単にダフリが解消するかもしれません。
練習場で動画を撮ったり、レッスンプロや上級者にスイングを見てもらえば容易に改善することもあります。
■ゴルフクラブの最下点が間違っている
■体が沈み込む
■インサイドアウトすぎる軌道
■ボールをすくい上げようとしている
■インパクト前に手首のリリースが解けている
■インパクトで膝が曲がっている
■インパクトで体重が右足に残っている
■インパクトで右肘が伸びている
■下半身が動き過ぎている
傾斜からはダフリやすい
特に傾斜地からのショットはダフリがでやすい場面でしょう。
とりわけ山岳コースは起伏が激しいので、少しでも曲げると傾斜からショットをすることになります。
平坦なライなら練習場で打ち込んでいるので自信があっても、傾斜からのショットは練習できないので、クリーンに打ち抜くことが難しいのではないでしょうか。
つま先上がり、つま先下がり、左足上がり、左足下がりの組み合わせによる傾斜は、ダフリやトップが出やすい上に、上手くクリーンに打ててもフックやスライスが出てしまい、更なるトラブルにつながることがあります。
このために数打を無駄にしてしまうこともあるでしょう。
傾斜からのショットの精度が向上すれば、スコアは劇的に縮まります。
トップの原因
トップの原因はシンプルで、「すくい打ち」と「インパクトの時の身体の起き上がり」です。
すくい打ち
地面にあるボールを打つ際、ボールを上げたい心理が働いてしまい、ボールをすくい上げようとします。
これが諸悪の根源で、トップだけでなくダフリも出るようになります。
地面にあるボールを打つには、ダウンブローが必須です。
身体の起き上がり
インパクトの瞬間に上体が起き上がってしまい、前傾が崩れてしまうと、クラブヘッドがボールに届かなくなり、ボールの上っ面を叩いてしまいます。
これがトップの原因のひとつです。
上体が起き上がってしまえば、必然的にアドレス時の前傾角度は崩れます。
そして、ヘッドがボールの赤道より上に当たってしまい、トップが出るのです。
ダフリとトップの原因は同じ
正しいダウンブローができないと、ダフリもトップも出ます。
ミスの根っこは共通しています。
つまり、ダフリが直ればトップも直る。
トップが直ればダフリも直るのです。
ダフリとトップを改善する練習
なぜ傾斜からのショットが難しいのでしょうか。
それは傾斜地からの練習が足りていないこと、即ち、「慣れていないこと」が大きいと思いますが、それ以外に「スイングバランスの悪さ」もあると考えられます。
体幹や下半身の強さを中心としたボディバランスがあれば、スイングは安定しますので、傾斜からのショットも比較的に容易になるのです。
バランスのよいショットを打つために、プロはバランスディスクという練習器具を使っています。
宮里藍プロも使用し、体幹の筋力を中心に、全身のバランス力を鍛え、スイングの質を高めていきました。
バランスディスクとは、空気を入れると5センチ程度の厚みになる平らな円盤ですが、これに乗ると立っていること自体が難しく、同じ姿勢を維持することさえ難儀します。
そのため、脚や体幹の周囲全体の筋肉を使い、バランスを取ろうとするのです。
普段使っていない部分は筋力が弱く、それが脚や体幹のはたらきのポテンシャルを引き下げてしまいますが、バランスディスクによって周囲全体の筋力を高めることができれば、全身のバランスがとれてくるようになります。
それによって体幹や下半身のパフォーマンスを効率よく高めることができるよう筋力が強化されるのです。
スイングバランス向上でダフリ・トップ防止
バランスディスクにより筋力が強化されれば、自然とスイングバランスがよくなります。
飛距離アップには、左足のバランスをよくすることがカギになりますが、当然、左足を上手く使えるようになるので、飛距離アップにも貢献します。
また、スイングバランスの向上は、傾斜地でのスイングの安定感向上にも貢献してくれます。
不安定な足場でも、打ち損じがなくなり、曲がり幅や距離が計算できるようになるのです。
バランスディスクを1つ使って、片足ずつ乗せてもいいですし、同時に2つ使って、両足を乗せてもいいでしょう。
バランスディスクがない場合は、バスタオルを8つ折りくらいに折りたたんで、不安定な足場を作り出してください。
同様の効果が得られます。
ダフリ・トップ防止のテクニック
ハーフスイングでダフリ・トップ防止
素振りで感覚をつかんだら、実際にボールを打ってみましょう。
はじめはスイングのスピードを上げられないと思いますので、ゆっくりとハーフスイングをしてみてください。
慣れてきたらスピードを上げ、振り幅も大きくしていきましょう。
ポイントは、下半身を固めてバランスをとろうとするのでなく、股関節、ヒザ、足首をやわらかく使って、動きながらバランスをとる感覚を持つことです。
スイングバランスを向上できれば、どんな足場でもミート率を高めることができます。
ただし、スイングの大きさには注意が必要です。
傾斜地からのフルショットはやらない方が無難です。
バランスを保てる範囲でのショット、つまり、強さは自分のフルパワーに対して、70%程度が限界だと考えてください。
それが足場の悪いところでできる最大のスイングなのです。
スイングバランスを向上させ、飛距離の欲を捨てることができれば、傾斜地でのプレーも苦にならなくなってきます。
ボールに綺麗に当てようとしない
スイング軌道の中になんとなくボールがあるという感覚でスイングしたほうがダフリません。
当てにいこうとすればするほど、体が突っ込みダフリやすくなります。
ボールはぼんやりと見ること。
そこにボールがあると意識するのではなく、素振りをする感覚で軽くスイングすることがダフリを防ぐ秘訣です。
ダフリ・トップに強いアイアン
ダンロップ ゼクシオ イレブン アイアン
キャロウエイ EPIC MAX FASTアイアン
テーラーメイド シム グローレ アイアン
オノフ AKA アイアン
【優しいアイアンはこれ】