ゴルフのスタンス幅は?
スタンスとは
ゴルフとは、14本のクラブを使って、ボールを自分の思ったところに運ぶゲームです。
アライメントが狂っているとスコアになりません。
つまり、大切なのは「方向性」なのです。
いくら飛んでも曲がってしまえば、コースマネジメントはできず、スコアメイクもできなくなります。
目標に合わせて正しく構えなければ、ボールは狙い通りに飛んでくれません。
自分の思ったところにボールを飛ばすためには、体を目標(ターゲット)に対して正しく構えること。
さらに、そのスタンス通りに、正しく振ることが必要になるのです。
スクエアスタンス
理想は目標と平行になる「スクエアな構え」です。
スクエアに構えることで、ボールは目標に向かって真っ直ぐ飛び出します。
このスクエアスタンスがゴルフの基本であり、最も簡単なスタンスです。
アマチュアは、なによりこのスクエアスタンスを身につけることです。
練習場であれば、マットが目印になりますが、コースでは基準となるラインがありません。
そのため、どうしても右を向いて構えてしまいがちなのです。
アマチュアゴルファーの80%は右を向いているとのデータもあるようです。
「つま先のライン」「膝のライン」「腰のライン」「肩のライン」「視線」をすべてスクエアにできる習慣が付けられれば、コースに出ても迷うことがなくなります。
練習場ではスイングばかりでなく、このスクエアスタンスを作る練習もしてください。
クローズスタンス
スクエアなラインに対し、左足より右足を少し下げた「クローズスタンス」にすると、ボールは目標より右に飛び出します。
いわゆる「フックボール」を打つときのスタンスです。
ただし、右に飛び出すのは、クローズにしたスタンスに沿って、正しくクラブを振った場合です。
せっかくクローズに構えたにも関わらず、右に打ち出すことが怖くなり、スタンス通りにスイングしなければ、滅茶苦茶な打球になってしまうでしょう。
つまり、スタンス通りにスイングすることが重要なのです。
オープンスタンス
クローズスタンスの逆がオープンスタンスです。
スクエアなラインに対し、左足を少し下げた状態です。
体を開いてオープンスタンスに構えると、ボールは左に飛び出します。
オーブンに構えカット打ちに振ると、こすり球となりボールは左に出て右に曲がるので、スライスを打つ場合のスタンスです。
但し、この場合も構えたスタンスなりにクラブを振ることが必須です。
正しいスタンスは各部位のスクエア
「スクェアな構え方」をよく頭の中に入れて、ボールを打つ時は体がどちらに向いているか。
「フットラインはターゲットラインと平行か」「体はフットラインに沿っているか」「足は」「膝は」「腰は」「肩は」と練習の時から絶えず意識してボールを打つことが大切です。
プロやシングルプレイヤーは自然に構えただけで、足、膝、腰、肩がすべてスクエアになっています。
構えるにも自分なりの手順を作り、いつもそのルーティンで入るようにすると、毎回同じ構えとなり一定したスイングができます。
このルーティンは日ごろの練習で習慣付けてください。
スタンスを取るためのポイント
構えが毎回違っていたのでは、ボールを狙った場所に運べません。
常に一定のスイングにするためには「構えへの入り方」と「構える手順」を決めておく必要があります。
一般的な上級者のルーティンは以下の通りです。
■ボールの後ろに立ち、ボールと目標を結んだ線(ターゲットラィン)を想定
■同時に自分の打つボールの飛球軌道をイメージ
■イメージができたら、そのイメージを崩さないように構えに入る
■先程の目標に向かってボールとクラブフェィスを直角に合わせる
■左手の甲を目標に向け、右手を添える
■左足の位置を決め、次に右足の位置を決める
■足のつま先を結んだ線(フットライン)が目標とボールを結んだターゲットラインと平行になるようにする
■足の位置が決まったら、腰と肩もフットラインに合わせる
■少し前かがみになって打つ体努を作り、全体を微調整
■構えができたら、ボールが飛んで行くイメージをもう一度頭に焼き付ける
■イメージ通りに飛んで行くボールを意識して躊躇なくスイング
この流れが確立できれば、急速にスコアは縮まるはずです。
プロのようなスタンス
重要なのは目標に体を合わせ、飛んで行くボールのイメージを持つことです。
頭の中のイメージが身体を反応させるからです。
そして、身体の各パーツの位置をスクエアに保つことを意識してください。
いくら理想的なスイングをしても、クラブフェイスがスクエアでなかったり、体の一部が違う方向を向いていれば、すべて台無しです。
ボールは曲がったり、とんでもない方向に飛んで行くことでしょう。
構えがよければ、スイングプレーンが安定するので、少なくても悪い球は出ず、ミート率は向上し、飛距離もアップするでしょう。
ゴルフの基本はスタンスであり、構えです。
正しく自然体な構えができれば、力みも無縁になるはずです。
誰からも「いかにも飛びそう」「カッコイイ」と言われる構えにしましょう。