スリーパットとは
スリーパットの意味
ゴルフには予め決められた打数が設定されています。
パー5なら、ショットが3回でパットが2回。
パー4なら、ショットが2回でパットが2回。
パー3なら、ショットが1回でパットが2回。
つまり、どのホールでもパットは2回になっていて、その通り2パットで上がれれば、パットに関してはパーになります。
しかし、2回以上打ってしまえばパットに関してはボギー以上になってしまうのです。
スリーパットの事例
ドライバーをナイスショットし、2打目のアイアンもグリーンを捉える。
5mのパットを1mもショートし、微妙な距離のパーパットを外し、3パットのボギー。
なんとも悔やまれるシチュエーションです。
ショットがよくてもパットが入らなければスコアになりません。
特にプロや上級者はパッティングが重要になります。
昔の有名なゴルファーの言葉です。
ドライバーはショー、パットはマネー。
まったくその通りだと思います。
スリーパット防止の練習
真っ直ぐ打つ
パッティングの基本は、狙いを決めた夕ーゲットに対してスクエアなストロークをするということだけです。
カップまでのラインはさまざまですが、自分の決めた目標に向かって真つすぐに打つことができればOK。
どんな状況でも、いつも同じスクエアなストロークができるようになれば、カップインの確率は確実にアップします。
スリーパットをしないためには、まずスクエアなストロークが絶対条件なのです。
ボールにマジックペンでラインを引き、打ち出す方向に合わせれば、スクエアに打ちやすくなります。
パットの練習量増加でスリーパット撲滅
アマチュアゴルファーの多くは、ショットばかりを練習します。
パッティングで悩んでいるという人は、悩む割にパットの練習をおろそかにしてはいないでしようか。
18ホールのパーブレーの基準は「72」ですが、ストロークの半分がショットで、もう半分はグリーン上のプレーです。
この割合を考えれば、もっとパッティングの練習に時間を割くベきなのです。
ショットの練習に1時間をかけるのなら、パッティングにも同じ時間か、せめて半分の30分は練習すべきでしょう。
パットの練習は室内でもできます。
家にパット練習用のマットを置いておけば、いつでもボールを転がせます。
寝る前の時間で、毎日10球だけでもストロークすれば、いい感覚が維持できるはずです。



スリーパットしない距離感の練習
スリーパットは距離感が原因
3パットの原因はショートパットを外すことではありません。
ロングパットがカップに寄らないミスが主因なのです。
ショートパットは距離よりも方向性が重要ですが、ロングパットは方向よりもカップまでの距離感を合わせることが最優先です。
ラインばかりに気を取られると、距離感が疎かになり、大ショートや大オーバーのミスに繋がりやすくなります。
アプローチのイメージで打つ
カップまで10メートル以上あるロングパットは、アプローチ感覚で寄せるイメージを持つと上手くいきます。
アプローチを打つときのイメージで、手首をやわらかく使ってストロークしていくと距離感が出しやすくなります。
スリーパットしないマネジメント
グリーンの速度を把握する
グリーンの速度は、パッティングの距離感に大きな影響を与えます。
ラウンドの朝、練習グリーンのスピードを正確に把握することが重要です。
歩数と振り幅の関係をインプットしておけば、おおよその距離感が出せるようになるはずです。
得意な距離を残すパッティング
パッティングは、得意な距離を作ると一気に上達します。
距離が短ければ短いほど入る確率が高くなるのは当然ですが、できれば1ピン前後の距離で、その距離感を自分の体に染み込ませる。
目をつぶっていてもスクエアに打ち出すことができ、距離も合わせられる感覚を身につけられれば、多くのホールを2パットで乗り切れるはずです。
パッティングランキングで上位に位置するプロでも、長い複雑なラインを読み切り、夕ッチもぴったりに合わせて100パーセントカップインさせることはできません。
しかし、パットの名手と呼ばれるプロは、3パットする確率が非常に低いのです。
これは、自分の得意な距離を作っているからに他なりません。
ファーストパットで確実に自分の得意な距離の中に運べれば、あとは高確率で1パットで沈められる。
これなら、スコアメイクが断然楽になります。
傾斜付きパターマットで練習
パッティングでは、傾斜の読みも重要になります。
日頃から、スライスラインとフックラインの練習をしておけば、スリーパットは激減します。
パターの機能と打ち方
他のクラブと同様、パターへッドにも若干のロフト角がついています。
そのため、通常のパッティングの場合、ヒットされた瞬間、ボールは無回転状態でほんの少し空中に飛び出し、着地してから順回転をしながらグリーン面を転がっていきます。
転がりがいいパッティングとは、左右どちらにもブレず、目標に対して垂直の向きにだけ順回転している状態を指しています。
フェースのスイートスポットでボールの真芯をとらえなければ、この回転は得られません。
パットの名手がパッティングの際に頭に描いているのは、ボールがラインに乗り、カップインするイメージですが、芯で打てなければ、いい結果が得られることはありません。
パッティングを安定させるためには、何よりもまず、ボールを正確に打てる確率を上げる練習が不可欠なのです。

パットが入るようになるには
再現性を高める
パッティングは正しい打ち方ができたからといって、必ずカップインできるとは限らないのです。
ラインの読みがズバリと当たり、そのイメージ通りの方向とスピードが一致して初めて、ボールはカップに吸い込まれるのです。
毎回違う打ち方をしているようでは、正確に転がすのはほとんど不可能です。
パット数を減らす最大の近道は、常に安定してターゲットに真つすぐ打てるよう、基本練習を重ねる以外にないのです。
トッププロでもパッティングでミスを犯すケースがあります。
打ち方に問題があった場合と、ラインの読み間違い、おおよそ半々くらいのようです。
狙った場所にイメージ通りの強さで打てたはずなのに、ボールが思った以上に転がらなかったり、想像以上に大きく曲がったりする。
このとき、プロは「どうして?」という表情を見せるものの、読み切れなかったことはしょうがないと諦めをつけているようです。
しかし、インパクトの瞬間に押し出したり、引つかけたりと、ミスヒットしたときはショックも大きく、落ち込んでいます。
これでは、ショットにまで影響してくるでしょう。
そうならないために、真っすぐに打つ基本練習には多くの時間を割いているのです。
スリーパット撲滅には集中力が重要
集中力でパット練習
ほんの少しの誤作動が成否を分けるパッティングは、集中力の乱れが最大の敵です。
グリーン上では極力、余計な雑念の侵入を避けたいものです。
どんな短いパットでも、打つべき方向や強さのイメージが固まるまで、漠然と打ってはいけません。
とにかく、気持ちが整理でき、集中力が高まった状態でストロークすること。
もちろん、練習でも1球1球集中しましょう。
パッティングでは、この原則を守ることが大切です。
影が集中を阻害する
グリーン面に落ちている自分の影が気になることがあります。
特に、長く伸びた影がカップに覆いかぶさっていたり、転がっていくライン上を横切っている場合は、集中力が削がれます。
しかし、この障害物はどけることができない上に、誰のせいでもありません。
精神力を問われる試練だと思って、辛抱するしかありません。
スリーパットしないパッティング技術
芯を外すパッティング
パットのヘッドの軌道は、通常のパッティングでは水平軌道です。
バターのスイートスポットでボールの中心をとらえ、真っすぐに打ち出すためのストロークは、ヘッドが地面と平行に動く軌道が基本です。
しかし、ショット同様、パッティングでも状況に応じて打ち方は微妙に変えなければいけないケースがあります。
芝目や傾斜で、ボールの勢いが弱くなったときにボールが微妙に右に行きそうな場合は、あえて芯を外してボールをパ夕ーフェースのトウ側でヒットすることもあります。
トウ側で打つと、ボールは左へ行こうとするので、こういうシチュエーションでは、アドレスでもボールをトウ側に置いてセットします。
逆に、どうも最後は左に行きそうだと思うケースでは、ヒール側で打つといいでしょう。
但し、いずれもフェースの向きは、常にスクェアにしておくことが大前提です。
ハーフトップで打つ
グリーンの状態がよくなくて、ボールが跳ねそうなときなどは、故意にボールの上半分をヒットしてハーフトップさせることもあります。
これは、グリーンの傾斜や芝目といった複雑な条件のもとで試みる、特殊な打ち方であって、基本的なパッティングとは違います。
基本はあくまで、パ夕ーの芯でボールの芯を打つのだということを忘れないでください。
そしてパ夕ーフェースの面がスクェアであることです。
このようにパッティングにも、さまざまな打ち方があり、芯で打たないテクニックもあるのです。
とはいえ、こうした技術は、経験の中から感覚的に身につけるもので、基本であるストレートな打ち方がマス夕ーできてからのものだと考えてください。
距離感を合わせるパッティング
1ラウンドのパット数
プロは1ラウンドで30パットもすると「打ちすぎた」とガックリしています。
アマチュアゴルファーは、36パット以下なら御の字だと思うかもしれませんが、プロの場合、4〜5ホールでグリーンを外しますが、その後1パットでしのぐホ―ルがあるのです。
そう考えると、プロは、25〜28パットで収めるよう、スコアメイクしていることがわかります。
プロでもグリーンを外し、それをパットで拾っていくゴルフをしているのです。
つまり、パッティングが安定すれば、ショットが乱れても安心できるし、スコアは崩れないということにもなります。
パットはそれだけ大きいウエイトを占めているのです。
パッティング練習の重要性を肝に銘じてほしいと思います。
ショートパットを大事に打つ
返しのショートパットは強めに打ちましょう。
もうラインはわかっているので、あとは強気に打つだけです。
ショートパットが入らない人は、苦手意識から強く打てていないのです。
返しのパットこそ強気に。
弱気のパットは入らないと肝に銘じるべきです。
スリーパットしないパター
自分のストロークタイプに合ったパターを選べば、パット数は激減します。
機械的にストロークするのであればマレット型、青木功プロのように感覚が打つのであればL字型がフィットします。
