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ゴルフにおける目の重要性
ゴルフでは「目」が重要な役割を果たします。
最近は距離計測器という便利な道具がありますが、打ったボールがどこに飛んで行くかを見ておかなければいけません。
特にセルフプレーの場合、キャディさんの目を頼れません。
自分のボールの目測を誤れば、球を探す時間がかかってしまい、後続の組みに迷惑をかけてしまうことになりかねません。
グリーン上は目の勝負
また、グリーン上では転がり方を自分の目によって判断しなければなりません。
グリーン上での判断は、自分の目から入る視覚情報を頭の中にインプットさせ、入ってきたデー夕を基に過去の経験と照らし合わせながら、頭脳をフル回転し最適と思われる判断を下します。
最初に目から入るインプットが間違っていたら、出す結論を間違ってしまいます。
それだけ目からの情報は重要ということなのです。
目と思考の関係
もちろん目だけでなく、正しい判断ができることも上達の絶対条件です。
まずは自分のアイアンの番手ごとの飛距離など、基礎デー夕の蓄積が必要になります。
例えば「7番アイアンは150ヤード」「5畨アイアンなら180ヤード」など、それぞれのクラブの基本的な距離を知ることです。
そして、それはシチュエーションによっても違うでしょう。
芝の長さやライ、天候や風など、いろいろな条件が絡み合うので、過去の経験のインプットしておく必要があります。
これは練習や多くのラウンドによって蓄積されるものなので、コツコツ積み上げるしかありません。
そしてピンまでの距離を自分の目で正確に測り、それに合わせて打つクラブを頭の中で決めるのです。
ゴルフが経験のスポーツと呼ばれるのは、こういう所以があるのです。
スイング中の視線
初心者の頃、「スイング中はずっとボールを見ているよう」と指導された経験があるのではないでしょうか。
凝視しすぎて力んでしまってはいけませんが、やはりボールをよく見ることは必要です。
バックスイングからインパクト
構えからテークバック、バックスイング、トップ、ダウンスイングとボールを見続けることで、目とボールの距離を一定に保ちやすくなるので、ダフリやトップを防止できるようになります。
スイング中のミスは、頭が動くことが原因であることが多いのです。
目とボールの距離が変わらないということは、頭の位置がほぼ変わっていないことなので、視線を一定に保つことはとても重要なのです。
その結果、スイング軸が安定し、スウェイや上下動を減らせ、大きなミスを防ぐことができます。
インパクトからフォロー
スイングで厳禁とされているのが「ヘッドアップ」です。
ヘッドアップとは、つまり視線の移動です。
フォローでクラブが自分の左腰のあたりにくるまでは、できればボールを見続けたいところです。
視線を保つことで、インパクト直前からフォローにかけての身体の起き上がりを減らせるので、前傾角度を一定にできるのです。
スイング軸がブレず、前傾角度が保てれば、ミスの確率を減らせます。
数センチのインパクトの違いがコントロールできるようになるので、トップやダフリのミスが減らせるようになります。
さらに、フォローでヘッドが走るようになるので、飛距離アップにもつながります。
ただし、ボールを見すぎようとすると首や腰に負担がかかり、ケガの原因になります。
柔軟性には個人差がありますので、負荷がかからない範囲にしてください。
パットではボールを追わない
パットと目の関係
ショットだけではありません。
グリーン上での芝の読み方こそ目が大きな役割をします。
ボールからカップに向かっての微妙なアンジュレーションを見て、ボールは「どう曲がるか」「曲がり具合は」「転がりの速さはどれぐらいか」などを判断します。
この判断にこそ、ゴルフの醍醐味が凝縮されていると言っても過言ではないでしょう。
視線と構え
視線が重要であることは言うまでもありませんが、構えや打ち方も重要です。
具体的に言えば、パターでは目線でヘッドを追いかける必要があります。
目線を上げてしまいボールを見に行くと、身体が起き上がったり右肩が出たりして、ラインに対して正確にスクエアヒットができなくなるので、視線はあくまでパターヘッドに向けるのです。
パットの際、ボールの行方が気になると、狙ったラインに乗せられなくなりますので、目でボールを追わないことです。
パターはカップ1個分の範囲でしかミスが許容されないシビアな作業です。
しっかりと目線を安定させ、狙った場所に打ち出すことです。
メガネの有無や視力や乱視などでもパッティングには影響があります。
また、左右の目の見え方が違うと、高低差も違って見えます。
タィガー・ウッズはレーシック手術を受け「カップがバケツのように大きく見えた」と表現しています。
やはり「どう見えるか」によって、プレーに影響が出るのです。